鳥取で農業を営んでいた祖父母から畑を受け継いだ弟家族。農業経験のまったくなかった弟が今や立派な農家として奮闘中。弟の便りから日本の原風景を感じたいと思います。
豊年エビが田んぼの中を泳いでます。
除草剤をまく田んぼでは見られない豊年エビくんです。
そんな田んぼには蛇もカエルもいます。
田んぼメモ
豊年エビは日本の田圃などに広くみられ体長3センチにもなる淡水生物。エビといってもミジンコ亜綱(鰓脚類) (Branchiopoda)の一種で、むしろカブトエビやミジンコの仲間。
「こいつがたくさんいる年は豊年らしいですよ」
「うちの田圃はここひとつだけ無農薬だから、かわった生き物がたくさんいるね」。
そういえば田圃によってホウネンエビがいないところもある。
「そうね無農薬の田圃はヘビがおおいけんすぐわかるよ」「ヘビ?」
「無農薬の田圃は、畦に除草剤まかんし、消毒もせんけ、ヘビもわかるんやねぇ」
ミジンコにはじまってコエビ、昆虫、オタマジャクシ、魚、カエルそしてヘビにいたる食物連鎖がこのわずか50メートル四方の水系のうちに完結しているのだ。
豊年エビより
弟の田んぼは、豊年エビのいる本当に豊かな田んぼです。
豊年への願いが豊年エビを招いています。