ブラ街道

土地には風土があり、いつの時代も人はその土地の風土にあわせて生きてきました。その土地の風やにおいを感じ、歴史に触れると、その時代に生きた人々の息遣いを感じる気がします。人々が暮らしたころへ思いをはせてみたり、往来した街道をブラブラ歩いたりします。

富士山

富士講、無事行こう③富士登頂断念!

投稿日:2019-07-20 更新日:

江戸時代に流行した「富士講」をたどってみた。富士講は、江戸時代に江戸から富士山へ徒歩で向かい、お参りして帰ってくるという庶民信仰。講の場所によるが、ある講では、前富士で高尾山詣で→富士吉田から富士登山→後富士で大山詣でをしたという。さすがに全部歩きでたどれないが、4日かけてできるだけ歩いてみた。

 

3日目 富士登頂断念!大山へ(2019/7/19)

1:19 富士山八合目の山小屋、元祖室で日付をまたぐ。

強風とどしゃぶりの雨音が山小屋に響く。

山小屋の会話はほとんど聞こえてくる。

どうやら悪天候で、登頂はきびしそうだ。

 

登山中止案内

山小屋スタッフの「早めに案内しよう」との声のあと、登山中止が案内された。

実は夜中1時ころに訪れた外国人にも同様に案内していたのが聞こえていた。

ご来光を頂上でみるために、1:30頃山小屋をでる人が多いらしいため、この時間にアナウンスがあった。

明るくなってからの天候により、「ワンチャンいけるかも」とのことで、再度アナウンスされることとなりました。

でもこの時間の出発は、どうやら他の各山小屋さんも中止案内したもよう。

7月に開山して以来、登れると案内したのは昨日だけだったらしい。

「ベリーデンジャラス(とても危険)

メイビー クライミング ダイ(おそらく 登山 死ぬ)

エブリデイ セイム(毎日 同じ)

バット イエスタデイ(昨日以外)」

単語の羅列ながら、英語での案内もあった。

4:15 室内の電気がつき下山の案内があった。

「下山で降りる人は5時にご案内します。なるべく大人数で降りるのがベター、仮に捻挫などしても誰かが手をかしてくれるから。吉田ルートの下山道は危なくないが長い。3時間で降りる間、途中山小屋はないので朝食おにぎり食べて、トイレはすませておいてください」との案内。

山頂に電話して天気はかなり激しいもよう。8合目の1.5倍の強風とか。風速20mとの声も聞こえてくる。

ほとんどの人がこの時間に降りる準備をしている。雨は小康状態になったので、今のうちに下山するのがよいとのこと。

昨晩カレーを一緒食べた広島から来た3人組も降りるらしい。仕事があるから、何かあったらいけないのでとの話。

確かにそうだ。

「行ってもいいけど自己責任でお願いします。その自己責任で毎年亡くなる人がいるんだけど…賢明なご判断をしてください。」

はっきり言って富士登山初心者なので、やっぱり無理しない方がいいと判断した。

命があってのことだから…

残念だけど降りよう。

「須走の下山道はどう行けばいいですか」

「このまままっすぐ行って尾根を越えれば、すぐに江戸屋という山小屋があるので、そこで聞くといいです」

山小屋のすぐ横に巨大な烏帽子岩がある。降りる前に烏帽子岩をおまいり。山小屋の人にみろくは岩陰で入滅したのか、室というか簡素な建物があったのか、聞いてみたがよく知らない。あまり詳しくないようで、神社?の人に聞く方がいいと言われた。でも朝の祈祷中だったのか神社?はまだ開いていなかった。

 

山小屋出発

小屋をでるころ、風は吹いていたが雨はやんでいた。強風が吹くと空気が薄いせいか、くらりとする。

小屋を出て吉田ルート下山方向には降りず、ひとりまっすぐ進む。ブルトーザーの道で立入禁止との看板があったが、言われたとおり進んだ。5分ほど歩くと尾根を越え、すぐに山小屋が見えた。

山小屋あった!

よかった!

山小屋がすぐに見えて安心した。

江戸屋からは数グループに分かれて続々と下山していくところだった。一人で降りるわけではなさそうで一安心。しかも日本人のグループだ。

 

須走五合目へ下山

このグループの後ろについて須走ルートを降りていく。時々辺りが真っ白になり強風も吹いたが、天候はそんなにひどくない。それに各山小屋からの下山者があるので下山渋滞が起きるほどだった。

しかも電通グループの団体登山があったようで、あとで聞いたら400人ほどの団体さんだったらしく、各山小屋に分かれて宿泊していたようだ。天候のよかった昨朝に登頂したそうだ。早い人で朝8時から400人のうち200人登頂したそうだ。

須走の下山道に入ると砂の道をザクザクと降りていく。砂走りと呼ばれる道を一気に降りると、一歩一歩、靴が砂に埋もれていく。ハイカットの靴なので靴の中に砂が入り込むことはなかったが、カッパの足首から下はどろどろになった。

砂走りから時折雲が途切れ、下界が見えた。

こんなとこを歩いていたのか。

下り道は息が切れるようなことはなかったが2時間ほど砂を降りるので、それはそれで疲れるが、ほどなく砂払いに到着。

そこからは森の中に入り30分ほどで須走五合目の駐車場に到着。

 

小富士へ

新松田行きのバスまで時間があったので、片道20分ほどの小富士にいくことにした。

9:53 小富士到着。植物が生えていない丘のようなところで晴れていれば、川口湖がみえるらしい。ふと振り返ると雄大な富士山の姿が見えた。

富士山には登頂できなかったが、小富士は登頂できた。思わず見えた絶景にすこしうれしい気持ちになった。

10:45 新松田行きバスにのる

 

伊勢原到着

12:30 伊勢原駅到着

13:30 伊勢原駅4番から大山ケーブル行き神奈川中央バス出発

13:58 大山ケーブルバス停下車。310円をパスモで払う。こういうとき便利だ。

14:29 ケーブル駅手前まで歩き明日にそなえる。

-富士山

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