ブラ街道 on the road

人はいつの時代も、その土地の風やにおいを感じ生きてきた。綿々と続く歴史の糸をたどると、生きた人々の息遣いを感じる気がする。現代を生きる私たちも最善を尽くして日々を暮らし生きている。その道はどこから始まりどこへ向かうのか。果て無き道を今も歩んでいる。

富士山

富士登山の安全を祈る鳩森八幡神社山開き大祭

投稿日:2019-06-03 更新日:

6月3日は鳩森八幡神社にとって特別な日だ。

多くの富士山山開きの儀式が7月1日に行われるなか、鳩森八幡神社(千駄ヶ谷の冨士塚)では63日に行われる。

今年7月に富士山に登るので、富士登山の安全を祈願するために参加した。

 

 

特別仕様のご朱印も作られて、自分も押してもらった(500円)。

鳩森八幡神社には、富士山そっくりに作られた高さ7mの富士塚がある。頂上には、富士山から運ばれたボク石(溶岩)が使われ、浅間神社の奥宮が祀られている。7合目には食行身祿様が安置されている洞窟や烏帽子岩、山裾には浅間神社の里宮がある。

17時からのお祭りを前に、御奉納の方々がスーツ姿の正装で境内に集まり、次々に奉納される。16:30には「登山禁止」となり、登山の安全を祈願するお祭りがまもなく始まろうとしている。

 

奉納のときに使われる榊(さかき)が準備されるなか、御奉納の方々が会場の先に座っていく。御奉納の方々は区切られた会場の椅子に座り、それ以外の一般の人は外から眺めるスタイル。儀式のあと、御奉納の方々は直会(なおらい)があるもよう。

 

17:00 山開き大祭が始まり、篳篥(ひちりき)の音色が境内に響き渡る。

責任役員の方や、氏子の町内会の方々をはじめ、渋谷区長、区会議員や世話人が参列するなか、おごそかに神事が行われた。

神職の宮司さんが山裾にある浅間神社の里宮と何度も往復し、儀式が執り行わレたが、なかでも宮司さんの祝詞(のりと)の響きが耳に残った。

富士塚ができた経緯などが述べられていく。

 

最後に御奉納の方々が登拝(とはい)し、その後、一般の参列者も登拝が許された。

表の鳥居で榊によるお祓いをうけ登拝する。

 

烏帽子講(富士講)の人たちが富士山に登るときに唱える六根清浄の音声が流れる。

南無帰命長来(なむきみょうちょうらい)

散華、散華(さんげ)

六根清浄(ろっこんしょうじょう)

富士山小御嶽(ふじさんこみたけ)石尊大権現(せきそんだいごんげん)

大天狗(だいてんぐ)、小天狗(しょうてんぐ)

哀愍納(あいみんのう)

一受礼礼拝(ひとうけれいはい)

六根清浄の生の声を聞くと、富士講のときの臨場感が伝わってきてテンションがあがる。自分も登るときに唱えてみようと思う。

 

18時にはすっかり片付けが終わり、元の都会の中の静かな神社に戻った。

-富士山

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

富士講、無事行こう③富士登頂断念!

江戸時代に流行した「富士講」をたどってみた。富士講は、江戸時代に江戸から富士山へ徒歩で向かい、お参りして帰ってくるという庶民信仰。講の場所によるが、ある講では、前富士で高尾山詣で→富士吉田から富士登山 …

鳩森八幡神社の富士塚に登ったら少し汗ばむほどの「富士登山」だった

東京千駄ヶ谷にある鳩森八幡神社には立派な富士塚がある。 なぜこの場に人工的につくられた「富士山」があるのだろうかと思い行ってみた。 東京・渋谷区の神社の境内に「富士山」がある。 千駄ヶ谷の鳩森八幡神社 …

富士山の事故に注意!

富士山に登る際には事故に注意しないといけない。通常の環境と異なり、思わぬ事故に見舞われるかもしれない。過去に起きた例を確認したいと思う。   直近に起きた痛ましい事故 つい先日の2019/5 …

富士山第5の登山道は令和ルート!?

富士山登山コースは「4つ」とされており、4つとも世界遺産に登録されています。その4つとは… ・富士宮口登山道 ・吉田口登山道 ・須走口登山道 ・御殿場口登山道 です。しかし第5の登山道があり、その登山 …

富士山を描いた富嶽三十六景(北斎)がみたい!

富士山が世界遺産に登録されたのは信仰と芸術の源泉という観点からであった。 富士山は『信仰の対象であり、芸術創作の源泉である』のだ。 富士山は、その美しさと雄大さから、たくさんの芸術家の対象となってきた …