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10 箱根→三島 東海道

T10-旧東海道歩いてガイド 箱根越え②箱根宿→三島宿

投稿日:2019-05-26 更新日:

2019年5月18日、箱根八里の旧東海道を歩いた。

旧東海道は、舗装道路から側道、そして石畳、階段、山道、藪道と道の変化がけっこうある。側道への入り口などわかりにくい箇所も多い。

季節は春、5月18日で歩くには気持ちのいい季節を一人で歩く。

おおまかにいって、午前中は小田原から箱根宿まで。

午後からは箱根宿から三島までの箱根八里約30kmの道のり。

 

<目次>

箱根宿→三島宿
1章  芦ノ湖から箱根峠までまた上り、よじ登る⁈(箱根関所→箱根峠)
2章  峠を越えて伊豆国に入る。これから下り、藪や森(箱根峠→笹原新田)
3章  舗装道路を下り続ける(笹原新田→三島大社)
4章  山田川から三島大社へ

 

1章 芦ノ湖から箱根峠まで、また上り、よじ登る⁈

(箱根関所→箱根峠)

箱根関所を出て、しばらく芦ノ湖沿いの平坦な道を歩く。箱根駅伝ミュージアムを通り過ぎ、旧東海道の石畳に入る。ここからまた登り坂に入る。疲れてはいたが、まだまだ大丈夫!と思っていたが、上る、上る登り坂。最後の鋏石坂(はさみいし)はよじ登るような階段!

息を切らせながら登り切って出た国道1号線。

そこから箱根峠の道の駅が見える!

やった到着!

道の駅から芦ノ湖も眼下に見える!と、少し下って喜んだのも束の間…

ほんとは挟石坂から道の駅とは反対方向に行かなければならなかったのだ〜!

国道1号線はぐるっとまわりながら箱根峠まで登ってくるのに対し、旧街道は坂道を一直線に登ってくる(だから急な道なんだね~)。登ったところを道の駅の方へ下ると箱根へ戻ってしまうことになるのだ。

やっとのことで登った鋏石坂から、もうひと頑張りで国道1号線の上り方向へ行く。

挟み石坂から国道1号線の車道を注意して渡りながら緩やかに登っていくと、箱根新道の終着点と合流する。ゴルフ場の看板のところからさらに登る。

この坂が意外に急でめげそうになる。

このままゴルフ場に入っていくかと思いきや、やっと下りに入り箱根峠の交差点に入る。

2章  峠を越えて伊豆国に入る。これから下り、藪や森

(箱根峠→笹原新田)

箱根峠のひらけた交差点に来る。

後ろを振り返ると箱根の山が見える!

これから伊豆国。周りに高い山はなく、空が広がっている。

”峠をこえたぞ!”先人の歓喜の声が聞こえてきそうな気がした。やっと峠をこえたという安心感に混じり、そのときは言葉にならなかったが何か少し違う雰囲気を感じた。

箱根峠の駐車場を過ぎ、旧街道の方へ進むとNTT西日本の設備がある。

現在の行政区分でもここから静岡県に入るので、NTTの区分ではここはもう”西日本”になる。

峠までの相模国とは異国なのだ。

進む道の左側は藪(やぶ)の森が続く。どこかでこの藪の中に入っていく道があるはずだと、時々現れる藪の刈られたところを覗くが、道らしきものがない。

もうしばらく進むと道路右側のゴルフ場(芦ノ湖カントリークラブ)の芝生に丘の上に木が1本立っている場所にくる。ちょうどその向かい側にありました。薮の中に進む道の入口。看板もあり、ちゃんと整備されている道でよかったと安心。

藪の中の道を進むとすぐに休憩所らしき場所がある。

道祖神もいる。

道祖神に何か言われたような気がして覗き込むが何もなく、軽く会釈してみる。

あとで調べてわかったのだが、峠(とうげ)とは山道を登りつめてそこから下りになる場所のことで、かつては国と国の境であった。峠の先は異郷の地で、そこから先の無事を祈る場所であり、また帰りのときには無事を感謝する場所であったという。そのことから祠(ほこら)を設けているところも多いとのこと。またこの祠は異郷の地からの悪いものが入り込まないための結界の役割も果たしていたとのこと。

箱根峠では祠は見当たらなかったものの、伊豆国にはいって最初の道祖神が「おまえはよその国のものか」と言っていたのかもしれない。

ここの道祖神はほとんどスルーだったのだが、実はこの先にあった道祖神もまた気になって、そこでは三島までの無事を祈り、ささやかながらお賽銭も置いてきた。やはり何か結界があったのだろうか。こういう不思議な感覚も小田原から歩いてきたからこそ感じるものといえるかもしれない。

自分以外に誰もいない藪の道をひたすら降りていく。

まっすぐに三島へ続くこの藪の道を誰が切り開いたのだろうか。

誰にも会わないので少し怖い気もする。

疑心暗鬼じゃないな~、疑心暗”蛇”という言葉はないか…

藪から蛇がでてきたらどうしよう。「やぶへび」のことわざ的には下手につっつかない限り藪から蛇は出てこないかな~。

ついでにいうと藪から棒も出てこないし、藪からスティックもでてこない。

などと、くだらないことを考えながらくだる(笑)

国道1号線は湾曲しながら坂を降りていくのに対し、旧東海道は藪の中をまっすぐ降りていく。一度、国道1号線に合流するがまた森の中へ入っていく。

山中城口の交差点に着く。本来ここは国道1号線を越えてまっすぐ降りるはずだったが、工事中のため通れなくなっていた。仕方なく国道1号線に沿って創価大学のセミナーハウスの方へ迂回する。

迂回してみると、伊豆半島がよく見えた。

伊豆という地名は、「海から出づる(いづる)」ことに由来しているとか。

伊豆半島は遠い昔、海から盛り上がり、天城山などの山々ができたという過去があるという。それらの山と本州の間が埋められて伊豆半島になったとのこと。伊豆半島になったのは60万年前というからその頃からの古い伝説からの言葉といえるだろう。

確かに急峻な山の手前に平地が広がっている。これらの山が海からいづることを想像すると、昔の人が神様の仕業と思うのも仕方ない。

ところで三島市の三島(みしま)とは御島(みしま)に由来するようで、伊豆の島々を意味しているとのこと。しかし三島大社からはおろか、この高台からも伊豆半島の反対側に位置する大島などの伊豆諸島の島々を見ることはできない。伊豆半島を巨大な島と考えるなら納得がいくが、島であったのは100万年以上も前の話。もしそうであれば、三島という名前はかなり壮大な名前である。

道路を迂回することで、そんなことを考える時間がもてた。

富士見平ドライブインのあたりで再び旧東海道に戻る。

国道1号線は迂回しながら進むのに対し、旧東海道は時々国道1号線に合流しながらまっすぐ進み、笹原新田に到着する。

3章  舗装道路を下り続ける

(笹原新田→三島大社)

旧東海道が国道1号線と交差する笹原新田の畑の横に一里塚がある。自衛の消防団の方々がおそろいの服を着て練習をしていた。ここからは舗装道路になっている。

ちょっとほっとして交差点の案内板の前で休憩…

思えば朝からよく歩いたものだ。暗くなる前に三島大社には到着したいが、休憩するとなかなか動けない。

20分ほど休憩すると、自分と同じように旧東海道を歩いてきたような男性2人組が通りすぎていった。なんともさみしいことに、箱根の関所からここまで同じルートを歩いている人に出会ったのはこの2人だけである。

ここで休憩しておいてよかった。

というのは、このあとこわめし坂という急坂を下ることになる。こわめし坂は崖のへりを降りるかのような急坂。舗装道路ではあるが、つま先に体重がかかり痛くほど。つんのめってこめないようにしないといけない。これは登るのが大変そうだ。

4章  山田川から三島大社まで

愛宕坂を下りきり、山田川に出会う。愛宕橋を渡り、さらに進むと大場川を渡る新町橋に着く。ここからは富士山がよく見えるようだが、曇りのため見えなかった。

橋を渡ると三島宿の東見付跡があるというが、見つけられなかった。ここからは三島宿。三島大社まであと一息。

もう暗くなり始めた頃、三島大社に到着。大鳥居が旅人を迎えてくれる。

今回の旅はここまで。三島大社に旅の安全の感謝のお参りをして、三島駅へ向かう。

 

三島駅まで桜川沿いを歩く。この通りは水辺の文学の碑が並んでいる。三島は文豪が愛した町だという。箱根の反対側の湯河原も文豪たちが執筆を重ねていた。山や大地、川、空、風など自然のエネルギーとの交流の中でインスピレーションを得るのだろう。

今回の歩きの中でそのことを実感できたことが一番の収穫かもしれない。

-10 箱根→三島, 東海道

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